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 (書いた人用) 
スケジュール内容
場所 3階B卓
スケジュール日時 2019/12/14(土) 18:00 〜 22:00
タイトル 【初代】モノトーンミュージアムキャンペーン 「悲劇は図書の国より降り来たる 第7回」/GM:けんと→
種  別 募集終了
利用人数 5
書いた人 けんと→
書いた日時 2019/08/25 13:59:36
参加者のみなさん、よろしくお願いいたします。

・トレーラー
 自慢のティーセットのくもりが晴れず、納得がいく一服も淹れられず、ロジンカは虚空を見つめていた。
 理由は分かっている。
 従者として、イヴァンに尽くせば尽くすほど、己が過去の記憶が鮮明に蘇っていく。

 ・・・。
 従者となったことの運命を受け入れ、率先してその運命に従事した日々。
 喜びに充ち溢れたその視線の先には、いつも必ずイヴァンがいた。
 人知れず不死を望んでいるイヴァンをロジンカは知っていた。

 だが、イヴァンより先に、神の恩恵を賜ったのはロジンカであった。
 それからの日々は、ロジンカにとって苦痛でしかなかった。
 底知れぬ民の期待と重圧に、イヴァンが祝福を受けられない訳、
 神に対する疑念に、ロジンカの心は徐々に苛まれていった。

 そんな折、あの道化師が現れる。
 道化師は静かに笑いながら、イヴァンに近づいた。
 「キミに不死の恩恵をあげよう」
 イヴァンの天秤は大きく揺れ動かされた。
 道化師の、ただの気まぐれで。

 ロジンカの思考はここで止まる。
 にやついた道化師の顔が記憶から出てくるのを拒んでいた。
 今日も、あの御標とあの日の惨劇から逃げている。

 イヴァンは今日の午後のティータイムを楽しんでくれるだろうか。


モノトーンミュージアム オリジナルキャンペーン
「悲劇は図書の国より降り来たる」 ロジンカ・アンスリナム物語
第七話 「簒奪者」

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